虹のかけらを探しに行こう

徒然なるままに

思い出してみた

今週のお題「納豆」

 納豆といえば…子どもの頃は納豆やら豆腐やらを毎朝自転車で売りに来ていて、それを買いに行くのが子どもの仕事だった気がする。今のようにパック詰ではなく、へぎに包まれた三角納豆か藁納豆しかなかった。便利なパックになったのはいつ頃だったっけ。

 私が小学生の頃、我が家では一時期母が納豆にいろんなものを入れてみるのに凝っていた。それこそ何でも入れてみていたが、記憶に残っているのはなぜかきゅうり揉みだけである。入れると粘りが少なくなりポロポロして食べにくかったような気がする。その頃のことで印象に残っているのは、伯父が、醤油もカラシも入れずしかも全くかき混ぜずにそのままご飯に載せて、そこに醤油をかけて食べていたことだ。そんな食べ方があるんだとびっくりしたが、尊敬すべき伯父のことなので、物申すのは控えることにした。

 学生時代の記憶によると、医者から塩分控えめと言われた母は、なんと納豆には“酢”を入れることにしていた。美味しかったかどうかはわからない。聞いてもみなかったし試してもみなかったから。

 家庭を持ってからの一番のおすすめは、離乳食の本に出ていたバナ納豆である。すりつぶした納豆とバナナ。こんなものがうまいのかと半信半疑で我が子に与えてみると、何ともうまそうにパクパク食べた。長男は、離乳食を頑張ったせいか何でも食べる。納豆も然り。次男は、私の手抜きのせいでか,偏食がある。納豆は食べない。三男は、反省してまた離乳食を頑張ったからか納豆も大好きである。余談になってしまった…。そう言えば、これはテレビで取り上げていたのだが、学校給食のレシピにスタミナ納豆というのがあり、早速検索して試してみたら好評だった。納豆嫌いの子供にも食べられるレシピということだった。

 以前、餃子だったか焼売だったか春巻だったかの皮に納豆を包んで揚げて食べるというのを何かのテレビ番組で見たが、これを試してみたいと思っている。納豆嫌いの人にも食べられるのだそうだ。きっとうまいに違いない。

 結婚当初夫は、毎朝納豆でいいと言ったが、すぐに飽きた。しかし、三十数年を経た今夫は、毎朝納豆を食べている。ご飯茶碗についたネバネバを触るのが不快でいろいろ調べた結果、酢を入れると粘りにくくなることがわかった。ん、母は粘らない納豆を食べていたのか…。ここで初めて試してみたわけだが、確かに粘らなかった。味も悪くなかった。しかし,酢ではあまりにも味気ない気がしたので、酸味があればいいのではないかと梅干しを入れてみた。酢ほどではないが使えると思った。さっぱりして美味かった。が、夫には勧めていない。自分で茶碗を洗ってもらうことにしたからだ。これも余談だが…。

 みんな工夫して食べてるんだなぁ。自分では思いつかないようなことも、人の知恵や経験を頼りにして活用させていただいて、取り入れたり広めたりしていけばいいんだ…、独り占めじゃもったいないからね、と勝手に考えているわけである。